スマホのバッテリー寿命を伸ばそう
前回で、私のスマホはバッテリ寿命に不安があると言うことが分かりました。
リチウムイオンバッテリの寿命を縮めている原因は、主に2つだと思います。
① フル充電すると、標準電圧4.2Vを超えて4.4Vまで充電される。
② ノートパソコンのように充電ケーブルつなぎっぱなしで使えないため、充放電サイクルカウントを消費する。
とりあえず1つ目の原因をなんとかするために、4.2Vまで充電したら充電ケーブルを引っこ抜くようにしました。
私のスマホの場合、下のスクリーンショットのように83%充電で4.2Vに達しました。
充電そのものは短時間で終わるので待っていても構わないのですが、ずっと画面を見ているわけにもいかないので、私の場合はAccuBatteryというアプリのチャージアラーム機能を使いました。あらかじめ設定した%まで充電されるとアラーム音が鳴るので、それでケーブルを抜くようにしています。
本来なら、4.1V程度で充電を止めるようにすれば、かなりの寿命改善を期待できます。
ですが私のスマホだと73%で4.1Vになります。73%もあれば十分に1日持つわけですが、なんとなく不安を感じるので、とりあえず不採用です。
2つ目の原因ですが、最近のノートパソコンとかは90%くらいで勝手に充電が止まるので、電源つなぎっぱなしで全然問題ないんですよね。
私のスマホがそうなっていない以上、充電が終わったらケーブルを抜かなきゃいけないし、ケーブルを抜けばバッテリ放電がはじまり、消耗すれば再度充電が必要です。
どんな種類のバッテリもそうですが、充放電の回数(サイクルカウント)がそのまま劣化につながります。
上のスクリーンショットは、AccuBatteryアプリで計測した放電電流です。
「いますぐ」ってのは変動幅が大きいですが、画面表示/非表示の電流は平均値なので参考になります。
私としては、平均放電電流と同程度の電流で充電する方法があれば、バッテリの充放電回数を減らせるんじゃないかと思います。
とりあえず、ノートPCのUSBポートで充電してみました。
USB充電器と違い、本来のUSB端子は最大500mAしか供給することができません。
実際、上のスクリーンショットでは460mAしか流れていません。
この電流(0.46A)がそのままバッテリに充電される訳ではありません。このUSBケーブルから流れ込む電流から、スマホ自身が消費する電流を差し引いた分がバッテリに充電されます。
この状態でしばらく充電していましたが、AccuBatteryで測定した平均充電電流は252mAでした。なお、スマホがスリープに入ると一気に充電電流が増えるので、このテストではスリープに入らないように設定しています。
そんな設定あるの? という疑問があるかもしれません。
Androidスマホなら、設定から「開発者向けオプション」を選択すると、その中に「充電中に画面をスリープにしない」というチェックがあるはずです。
開発者向けオプションなんて項目は無い?
その場合、設定の端末情報から「ビルド番号を7回連続でタップ」すれば表示されるようになります。
というわけで、今後の方針が決まりました。
いつになるか分かりませんが、「充電電流を制限できる充電器の制作」を考えていきたいと思います。
とりあえず、今日はここまでとします。
スマホのバッテリーは安全なのか?
最近なにかとスマホのバッテリー爆発事故などが話題になってますが、私の買ったスマホは大丈夫でしょうか? とりあえず充電してみて様子を見てみました。
下のスクリーンショットはBattery Mixというアプリで記録したバッテリー電圧履歴です。
スマホの仕様を見ると、バッテリーは容量3000mAhのリチウムイオンです。
3000mAhというのは、3000mA(=3A)の電流を1時間流せますよというバッテリー容量の単位で、半分の1500mAなら2倍の2時間流せるという計算になります。
1時間率、つまり1時間で放電しきる電流(この場合は3000mA)を、バッテリー用語で1C電流と呼びます。
リチウムイオンバッテリーの場合、最大で1C電流までの充電が可能ですが、それを超えると劣化したり破裂する危険があるため、普通は0.6〜0.7C充電程度で設計します。
USB電流計で測定したところ、だいたい1.8A前後(=0.6C)で充電しているので、まず充電速度は安全域です。
なお、バッテリーの電流はAccuBatteryというアプリでも測定できますので、興味のある方はお試し下さい。
基本的に充電電流はスマホ側が決めますが、充電器に充分な電流を流す能力が無い場合、充電器の能力で電流が頭打ちになるか、安全回路が無い充電器だと溶けたり発火したりします。
ちなみに、スマホ側でどうやって充電電流を決めているかは、また別の機会で書こうと思います。
ところで電流はともかく、フル充電時の電圧が4.4Vもあることが非常に気になります。
リチウムイオンバッテリーは、3.7V程度を公称電圧として、だいたい3.0〜4.2Vの間で使用するのが普通です。
少しでも電池持ちを良くしようと4.4Vなど高電圧化した時代も過去にありましたが、事故が多発したため4.3V以上での使用は推奨されていないのが現状です。
つまり、ちょっと無理しすぎじゃないか?ということです。
また、リチウムイオンバッテリーの特性として、以下のようなものがあります。
- フル充電状態で保管すると劣化する。
- 高温環境(40℃以上)だと劣化する。
- 低温(0℃以下)で充電すると劣化する。
- 充電回数に比例して劣化する。
ノートPCなどでは、電源につなぎっぱなしで使うと常時フル充電状態なので、いつのまにか致命的なレベルでバッテリーが駄目になってたなんて事が結構ありました。最近は85〜90%くらいで充電を止める機能が搭載されるようになって、劇的に寿命が改善されました。
それに引き換え・・・、
このスマホはフル充電どころか、それ以上の領域まで充電してしまってます。しかも空からフルまで2時間程度で充電してしまう高速充電仕様のため、寝る前に充電ケーブルにつないでおくと、朝まで長時間のフル充電状態が続きます。
これがスマホ業界のスタンダードなんだとしたら、買い替えを促すために、わざわざ短寿命設計しているのではと、邪推してしまいます。
今日の結論として、安全性はともかくバッテリー寿命はヤバそうだということです。
最後に書き忘れましたが、リチウムイオンバッテリーは製造不良で微細な金属片などが混入した場合など、内部的にショートしていて自然放電が非常に早い場合があります。
そのまま使っていると症状が悪化していって最終的に発火したり、急速劣化して使えなくなったりするので、自分のスマホが公称値よりはるかに短時間(1日もたないなど)で電池切れする場合は初期不良の可能性があるので注意しましょう。
さきほど挙げたAccuBatteryというアプリですが、現在の電流値だけでなく、使用中やスリープ中など状況ごとの消費電流(平均値)も記録してくれるので便利です。
ということで、今日はここまで。
SIMフリースマホを買いました
先月、ZTE Blade V7 MaxというSIMフリースマホを通販で買いました。
サイズは分かっていたつもりでしたが・・・、実物をみると「でかい!」
ちなみに左のタバコはサイズ比較用です。
右側のが新しく買ったスマホで、残りは今まで使ってたauのガラケーと格安中華スマホ(freetel priori2 3Gモデル)です。
いや、まぁ新しいのも中華スマホではあるんですが(笑)。
新しいスマホ、3万円ちょっとの値段でDSDS(Dual SIM Dual Standby)に対応しています。
それって何かというと、SIMを2枚挿して、2枚とも同時に待受けできます。
まともにキャリアでスマホを契約すると平気で月額1万円くらい行きますが、これだと月額2300円で無料通話1000円もつきます!。
データSIMはIIJmioのミニマムスタートプラン(3GB)で月額900円。
ドコモはFOMAバリュープランにひとりでも割(2年縛り)をつけると
無料通話1000円つきで月額934円。
sp-mode(300円)をつけてドコモメールも使えるようにしてこの金額です。
別に不正はやってません。
条件が揃えば、SIMフリースマホをドコモショップに持ち込んで、ドコモ携帯を買わなくてもFOMAバリュープランのSIMだけ契約ができます。
ドコモの正式なルールで可能なんですが、なぜかショップ店員は基本的に誰もそんな契約ができると知らないので、事前にサポートセンターにメール問い合わせして、メールのプリントアウトを持参するのが必須です。
興味がある人は価格コムのクチコミを見ると良いですよ。
私も参考にしました。
bbs.kakaku.com
次回以降、このスマホ関係の情報を書いていく予定です。
ということで、今日はここまで。